ホンマタカシ「鬼と白い馬」
- Date
- 2021年4月24日 - 2021年8月01日
- Artist
- ホンマタカシ Takashi Homma
- category
- 写真現代アート
太宰府天満宮宝物殿では、写真家 ホンマタカシの新作映像「鬼と白い馬」を公開いたします。これは、平成27年(2015)に開催した第9回太宰府天満宮アートプログラム ホンマタカシ「Seeing Itself ― 見えないものを見る」で、ホンマが被写体として選んだ、当宮の御神馬であった「白梅号」(通称シロちゃん)を撮り続けて完成した作品です。
「神幸式大祭」(福岡県無形民俗文化財)での姿と蹄鉄の交換に注目した前作「蹄鉄とシロちゃん」に対し、今回は、「鬼すべ神事」(福岡県無形民俗文化財)の只中で、鬼すべ堂に隣接する馬小屋の中で休んでいる、これまで地元の誰も想像しなかったシロちゃんの様子を無人カメラで捉えるという、ホンマの好奇心が発端となった作品です。プロジェクトの帰着点を見届けていただくとともに、境内のゆかりある3ヵ所に設置されたシロちゃんのポスターを通して、生前のシロちゃんにしばし想いを馳せていただけると幸いです。
また、本展の関連企画として、会期中、太宰府天満宮周辺の数ヵ所にて、ホンマが知人の娘を我が子のように撮影した作品「Tokyo and My Daughter」(1999-2010)を展示します。展示会場については、本ウェブサイトの「おしらせ」をご覧ください。
ホンマタカシ「鬼と白い馬」
展示作品 4点:
1 鬼と白い馬、映像、05′24″、2017
2 蹄鉄とシロちゃん、映像、08′48″、2015
3 シロちゃん、Type C Print、2015
4 シロちゃん、Type C Print、2015
※作品以外にも、ホンマタカシ写真事務所のご協力により本展のために作成した、シロちゃんの大型ポスター4枚を屋外に設置しています。
会期:令和3年(2021)4月24日(土)~8月1日(日)※5月3日を除く月曜休館
開館時間:9時~16時30分(入館は16時まで)
会場:太宰府天満宮宝物殿 企画展示室・境内
〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4-7-1
観覧料:一般500(400)円・高大生200(100)円・ 小中生100(50)円
※( )内は30名以上の団体料金、障害者手帳提示により付添者1名まで半額料金
主催:太宰府天満宮 協力:ホンマタカシ写真事務所、TARO NASU
©️Takashi Homma
ホンマタカシ Takashi Homma
1962年生まれ。1999年、写真集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内三ヵ所の美術館で開催。著書に『たのしい写真よい子のための写真教室』、近年の作品集に『THE NARCISSISTIC CITY 』(MACK)、『TRAILS』(MACK)がある。また2019年に『Symphony その森の子供 mushrooms from the forest』(Case Publishing)、『Looking Through Le Corbusier Windows』(Walther König, CCA, 窓研究所)を刊行。現在、東京造形大学大学院 客員教授。