太宰府天満宮の御祭神 菅原道真公(天神さま)は、「学問の神様」のほか、「文化・芸術の神様」として、古くから崇められています。天神さまのもとには、いつも時代の最先端の文化・アートが集まり、道真公御真筆、御佩刀、国宝「翰苑」をはじめとする古文書や工芸品などの宝物を核として、5万件を超えるコレクションを形成しています。

太宰府天満宮は、この文化・アートの守り神としての天神さまのお姿を現代に継承し、広く伝えるために、平成18年(2006)から太宰府天満宮アートプログラムを展開し、内外のアーティストによる神社のためのユニークな作品を発表してきました。さらに、アートプログラムと並行して、ジャンルにとらわれない現代の作品を積極的に収集しています。

本展では、当宮の新しいコレクションの中から、「愛でたいもの」として、可愛らしいもの、特徴的な技法や画風をもつものなど、目が離せない作品の数々をご紹介します。

また本展は、お隣の九州国立博物館4階文化交流展特集展示「きゅーはくどうぶつえん」(会期6月2日~7月12日)と連携しております。太宰府天満宮に住まう動物たちも展示室、そして境内におりますので、ぜひ探してお楽しみください。

Negative Entropy (New York University Central Data Center, Pink, quad), ©︎Mika Tajima, Courtesy of TARO NASU, Photo by Keizo Kioku
A Journey That Wasn’t, ©︎Pierre Huyghe, Courtesy of the artist and Esther Schipper, Berlin
Kingfisher, Hiromine Nakamura, 2018

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サイモン・フジワラ Simon Fujiwara

1982年生まれ。
イギリス、ケンブリッジ大学で建築を専攻後、ドイツ、フランクフルト造形美術大学で美術を専攻。日本人の父とイギリス人の母を持つフジワラは、人類の起源や自分と家族の歴史にまつわる演劇性の高いパフォーマンス形式のレクチャーやインスタレーション、彫刻、ビデオ、創作小説といったその多様な媒体による作品で知られています。
2010年のフリーズ・アートフェアでは、若手作家を対象とするカルティエ賞を受賞。また、「Simon Fujiwara : Since 1982」(テート・セントアイヴス、イギリス、2012)、「Grand Tour」(ブランシュヴァイク美術館、ドイツ、2013)、「Who the Bær」(プラダ財団美術館、イタリア、2021)などの大型個展が開催される一方で、「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」、「Imagineering Okayama Art Project、2014」、「Parasophia : 京都国際現代芸術祭2015」等、数多くの国際展に招待される。

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ピエール・ユイグ Pierre Huyghe

1962年、フランス、パリに生まれ。現在はニュー ヨ ークを拠点に制作活動中。写真、映像、インスクレーション、パフォ ーマンス等、ジャンルを超えた多彩な作風で知られる。
2001年に参加した第49回ヴェニス ・ ビエンナーレ(イタリア)にて審在員賞受賞、同年は第1回横浜トリエンナーレ(日本)にも参加。2002年ヒュー ゴ ・ボス賞受賞。その後も2012年第13回ドクメンタ(ドイツ)、2014年第10回光州ビエンナーレ(韓国)、2017年第5回ミュンスター彫刻プロジェクト(ドイツ)など数々の大規模国際展覧会に参加。
2013年にポンピドゥ ・ センター(フランス)を皮切りに国際的に巡回した回顧展や、2015年のメトロポリタン美術館(アメリカ合衆国)のルーフガーデン ・コミッション、2021年からの「Variants」(キステフォス美術館、ノルウェー)など世界各地の著名美術館での個展多数。
2019年の第2回岡山芸術交流では芸術監督を務めた。
現在、今後の動向が最も注目される美術家のひとり。

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ライアン・ガンダー Ryan Gander

1976年イギリス生まれ。ロンドン・サフォークで活動。コンセプチュアル・アートの旗手として世界のアートシーンで注目を集める。「墜ちるイカロスー失われた展覧会」(メゾンエルメス,東京,2011)、「Make every show like it's your last」(ヨーロッパ・アメリカ巡回,2013-16)、「ライアン・ガンダー-この翼は飛ぶためのものではない」(国立国際美術館,大阪,2017)、「われらの時代のサイン」(東京オペラシティアートギャラリー,2022)など個展多数。「第54回ヴェニス・ビエンナーレ」(イタリア,2011)、「Our Magic Hour」(横浜トリエンナーレ,神奈川,2011)、「ドクメンタ13」(ドイツ,2012)「Ouverture」(ブルス・ドゥ・コメルス,フランス,2021)など国際展に多数参加。

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神戸智行 Tomoyuki Kambe

1975年岐阜県生まれ。
1999年多摩美術大学日本画専攻卒業後、第9期佐藤国際文化育英財団奨学生に選出される。
2001年多摩美術大学大学院日本画専攻を修了。2008年には文化庁在外研修員として、1年間のボストンでの研修を経る。その後2010年に「DOMANI・明日展 未来を担う美術家たち<文化庁芸術家在外研修の成果>」(国立新美術館/六本木)を開催する。
翌年にも「トップランナー 日本画の若き力」(高崎市タワー美術館)
神戸智行展「イノセント・ワールド」(佐藤美術館/新宿、ギャラリー広田美術/銀座)等、数多くの展示を行っている。

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鹿児島睦 MAKOTO KAGOSHIMA

福岡生まれ。美術大学卒業後、インテリアショップでのディスプレイやマ ネージメントを経て、現在は福岡市内にある自身のアトリエにて陶器や ファブリック、版画等を中心に制作。日本国内のみならず、L.A.、台北、 ロンドンなどで個展を開催、近年では世界中にファンが広がっている。 陶器にとどまらず、空間への壁画制作や国際的なアートプロジェクトへ の参加など活動の幅は多岐に渡る。