太宰府天満宮アートプログラム vol.9
ホンマタカシ「Seeing Itself-見えないものを見る」

Date
2015年4月26日 - 2015年8月30日
Artist
ホンマタカシ Takashi Homma
category

本展は、太宰府天満宮アートプログラムの第9回として、写真家ホンマタカシを招き開催するものです。「Seeing Itself」とは、見ることそれ自体に着眼するホンマがしばしば触れるフレーズであり、一連の神社での取材の中でホンマが対峙したのは、「見えないもの」を見ることそれ自体でした。それは、プリントはもちろん、太宰府の霊山「宝満山」の麓に鎮座する竈門神社の一間をカメラオブスキュラにして撮ったピンホール作品、太宰府天満宮の神事に関連した映像作品、双眼鏡を覗いて鑑賞する屋外作品など、バラエティに富んだ新作の数々に結実しました。

今日の写真表現において、世界の第一線に身を置き、刻一刻と移り変わる「今」を切り取ってきたホンマが太宰府天満宮千百余年の営みの中に見たものは何か、ぜひお確かめください。

©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU
©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU
©Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

©️Takashi Homma

ホンマタカシ Takashi Homma

1962年生まれ。1999年、写真集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内三ヵ所の美術館で開催。著書に『たのしい写真よい子のための写真教室』、近年の作品集に『THE NARCISSISTIC CITY 』(MACK)、『TRAILS』(MACK)がある。また2019年に『Symphony その森の子供 mushrooms from the forest』(Case Publishing)、『Looking Through Le Corbusier Windows』(Walther König, CCA, 窓研究所)を刊行。現在、東京造形大学大学院 客員教授。