Painting-太宰府天満宮アートコレクションより

Date
2023年12月09日 - 2024年5月06日
Artist
サイモン・フジワラ Simon Fujiwara 田島美加 Mika Tajima
category
Mika Tajima, Negative Entropy (Dazaifu Tenmangu, Morning Ritual, Purple, Quad)

太宰府天満宮の御祭神 菅原道真公(天神さま)は、「学問の神様」のほか、「文化・芸術の神様」として、古くから崇められています。天神さまのもとには、いつも時代の最先端の文化・アートが集まり、道真公御真筆、御佩刀、国宝「翰苑」をはじめとする古文書や工芸品などの宝物を核として、1万件を超えるコレクションを形成しています。

太宰府天満宮は、この文化・アートの守り神としての天神さまのお姿を現代に継承し、広く伝えるために、平成18年(2006)から太宰府天満宮アートプログラムを展開し、内外のアーティストによる神社のためのユニークな作品を発表してきました。さらに、アートプログラムと並行して、ジャンルにとらわれない現代の作品を積極的に収集しています。

また、この度、「anonymous collection」より、田島美加《Negative Entropy (Dazaifu Tenmangu, Morning Ritual, Purple, Quad》を当宮にご寄贈賜りました。太宰府を取材して制作された本作は、当宮にとって大変重要な作品です。

本作のお披露目とあわせて、当宮のアートコレクションの中から、河原温、菊畑茂久馬ら国内外の作家によるバラエティに富むペインティング作品をご紹介します。

Courtesy of the artist

サイモン・フジワラ Simon Fujiwara

1982年生まれ。
イギリス、ケンブリッジ大学で建築を専攻後、ドイツ、フランクフルト造形美術大学で美術を専攻。日本人の父とイギリス人の母を持つフジワラは、人類の起源や自分と家族の歴史にまつわる演劇性の高いパフォーマンス形式のレクチャーやインスタレーション、彫刻、ビデオ、創作小説といったその多様な媒体による作品で知られています。
2010年のフリーズ・アートフェアでは、若手作家を対象とするカルティエ賞を受賞。また、「Simon Fujiwara : Since 1982」(テート・セントアイヴス、イギリス、2012)、「Grand Tour」(ブランシュヴァイク美術館、ドイツ、2013)、「Who the Bær」(プラダ財団美術館、イタリア、2021)などの大型個展が開催される一方で、「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」、「Imagineering Okayama Art Project、2014」、「Parasophia : 京都国際現代芸術祭2015」等、数多くの国際展に招待される。

Courtesy of the artist

田島美加 Mika Tajima

1975年ロサンゼルス生まれ
現在はニューヨークにて制作活動中
彫刻、建築、音楽、パフォーマンスなど多様な要素を組み合わせた作品で知られる。
日本では2013年に森美術館(東京)の「六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト」展に参加、モダニズム建築の巨匠コルビュジエの作品を自身の作品と組み合わせたインスタレーション等で高い評価を得る。2022年5月21日から6月18日までTARO NASUで個展「Spectral」を開催。
その他の主な展覧会に、2022年「Hawai’i Triennial 2022」(ホノルル美術館、ハワイ)、2019年「岡山芸術交流2019:もし蛇が」(岡山)、2018年「Programmed: Rules, Codes, and Choreographies in Art, 1965–2018」(ホイットニー美術館、ニューヨーク)、「ÆTHER」(ボルサンコンテンポラリー、イスタンブール)、2017年「Touchless」(TARO NASU、東京)、2016年「Meridian (Gold)」(スカルプチャーセンター、ニューヨーク)、2015年「Human Synth」(TARO NASU、東京)、2012年「Pyramids and Pineapples」(アスペン美術館、アスペン)、「After the Martini Shot」(シアトル美術館、シアトル) 、2010年「The Double」(バス美術館、マイアミ)、2009年「Today is Not a Dress Rehearsal」 with Charles Atlas and New Humans(サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ)など。