菅原道真公1125年 太宰府天満宮式年⼤祭記念「神⼾智⾏―千年を描く―」巡回展開催
太宰府天満宮では1125年大祭に向けて取り組む様々な文化事業の一つとして、明治35年(1902)の1000年大祭を記念して建てられた近代和風建築「文書館」のための24面の襖絵を日本画家・神戸智行に依頼しました。
神戸は、小さな生き物たちの姿に人間の営みを投影した季節感豊かな作品で注目を集める、現代日本画界を代表する作家です。古典に学び、画材や技法を探究して辿りついた、極めて薄い和紙と彩色を重ねる独自の技法は、作品に特有の空気感と奥行きを与え、その繊細な表現は多くの人々を魅了しています。神戸は襖絵の制作のために10年前に家族で太宰府に移り、以来天神さまへの祈りと境内の季節の移ろいを日々感じながら制作に向き合ってきました。
この度、10年という長い歳月を重ねて昨年12月に完成したばかりの襖絵の原画と、当宮が収蔵する神戸作品、そして博多の老舗和菓子店「鈴懸」のために神戸が描き下ろした掛け紙の原画を中心とした展覧会が3つの美術館に巡回しています。巡回展終了後に襖に仕立てられ、「文書館」に設えられる圧巻の作品を一足早くご覧いただき、その光と豊かな色彩が織りなす自然と生命の輝き、連綿と受け継がれてきた太宰府の千年の祈りを感じていただけますと幸いです。
【神戸智行(かんべ・ともゆき)略歴】
昭和50年(1975)岐阜県生まれ
平成13年(2001)多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻日本画領域修了
平成20年(2008)文化庁在外研修員として、1年間米国、ボストンで研修
平成23年(2011)太宰府天満宮アートプログラムvol.7神戸智行「イノセント・ワールド」
平成26年(2014)太宰府に転居
令和5年(2023)24面からなる襖絵《千年後の未来》を完成
【展覧会概要:新見美術館】
菅原道真公1125年 太宰府天満宮式年⼤祭記念「神⼾智⾏―千年を描く―」
会期:令和6年(2024)9月15日[日]~11月24日[日]
※月曜休館(但し、9/16[月/祝]、9/23[月/休]、10/14[月/祝]、11/4[月/休]は開館)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:新見美術館 〒718-0017 岡山県新見市西方361 TEL・FAX 0867-72-7851
観覧料:一 般/900(800)円 大学生/500(400)円 中高生/300(250)円 小学生/200(150)円
※( )内は15人以上の団体料金、その他 各種割引料金
※身障者手帳をお持ちの方と付き添いの方おひとりまで割引します。障害者手帳アプリ「ミライロID]利用可
※新見市内の小中学生は「こころふれあいパスポート」提示で観覧無料
※「高梁川流域パスポート」提示の小学生は土・日・祝休日に限り観覧無料
主催:新見市、新見市教育委員会、新見美術館、TSCテレビせとうち、太宰府天満宮
後援:岡山県郷土文化財団、山陽新聞社、産経新聞社、朝日新聞岡山総局、毎日新聞岡山支局
読売新聞岡山支局、中国新聞備後本社、新見市文化連盟、吉備ケーブルテレビ、備北新聞社
新見市観光協会、新見公立大学、新見高等学校同窓会
特別協力:鈴懸
企画協力:ギャラリー広田美術
全国協賛:有沢製作所、画廊 光芳堂、大丸松坂屋百貨店
特別協賛(新見会場):創業70年片岡工業株式会社
展覧会事務局:⻄⽇本新聞イベントサービス
〈会期中のイベント〉
オープニングクロストークお申し込みフォームはこちら
日時:9月15日(日) 10:00~11:30
講師:神戸智行(日本画家)×西高辻信宏(太宰府天満宮 宮司)
※「辻」の字は、しんにょうに点が一つです。
参加費:無料(観覧料が必要) 要予約(申込先着60名)
ワークショップ「箔貼り体験 水辺を描く」お申し込みフォームはこちら
日時:9月22日(日) 13:30~15:00
講師:原田よもぎ氏(日本画家・倉敷芸術科学大学助教)、潮嘉子氏(日本画家)
参加費:500円(観覧料が必要) 要予約(申込先着15名)
学芸員によるギャラリートーク
日 時:10月26日(土)、11月10日(日) いずれも13:30~14:10
参加費:無料(観覧料が必要) 予約不要
【巡回展情報】
2024年4月13日(土)~6月23日(日)高崎市タワー美術館(群馬)終了しました
2024年7⽉6⽇(⼟)〜9⽉8⽇(⽇)岐⾩県美術館(岐⾩県)終了しました
2024年9⽉15⽇(⽇)〜11⽉24⽇(⽇)新⾒美術館(岡⼭県)
御本殿改修完了後、2027年に太宰府天満宮敷地内「⽂書館」にて襖絵を公開予定