太宰府天満宮アートプログラム vol.10
ピエール・ユイグ「ソトタマシイ」

Date
2017年11月26日 - 2018年5月06日
Artist
ピエール・ユイグ Pierre Huyghe
category

平成18年(2006)から太宰府天満宮が取り組んでいる太宰府天満宮アートプログラムの第10回目として、平成29年(2017)11月にフランス人アーティスト ピエール・ユイグ(1962年生)が当宮の境内地に新作の庭「ソトタマシイ」を発表しました。

「神社の庭」としての境内を実際に歩き、宝物殿に展示されている境内図等の資料を眺め、千百余年にわたるその変遷に想像をめぐらせて構想された本作は、ドクメンタ13(2012年)の「Untilled 未耕作地」プロジェクトでも作家が取り組んだ、自然と人為の関係性への考察を背景としています。

ユイグによるこの「庭」は、今後、毎年3月から10月までの第1日曜、第1水曜の11時~15時に公開を予定しています。ただし、作品の性質上、雨天等都合により、公開を中止する場合があるため、訪問を予定される際は、本ウェブサイトもしくは、境内美術館ツイッタ―@keidaiart、ピエール・ユイグ「ソトタマシイ」Facebookページにて公開情報をご確認いただくか、太宰府天満宮宛メールでお問い合わせください。

主催 太宰府天満宮
助成 アンスティチュフランセ九州
協力 TARO NASU
Email art@dazaifutenmangu.or.jp

Exomind, 2017 Concrete cast with wax hive, bee colony, orange tree (Daidai), plum tree (Tobiume descendant), plants, sand, stones, calico cat, ants, spider, butterfly, concrete pond with waterlilies (Giverny descendant), axolotl and insects. Courtesy of the artist; TARO NASU, Tokyo; The National Museum of Modern Art, Tokyo Photo by Yasushi Ichikawa
Exomind, 2017 Concrete cast with wax hive, bee colony, orange tree (Daidai), plum tree (Tobiume descendant), plants, sand, stones, calico cat, ants, spider, butterfly, concrete pond with waterlilies (Giverny descendant), axolotl and insects. Courtesy of the artist; TARO NASU, Tokyo; The National Museum of Modern Art, Tokyo Photo by Kei Maeda

©Ola Rindal

ピエール・ユイグ Pierre Huyghe

1962年、フランス、パリに生まれ。現在はニュー ヨ ークを拠点に制作活動中。写真、映像、インスクレーション、パフォ ーマンス等、ジャンルを超えた多彩な作風で知られる。
2001年に参加した第49回ヴェニス ・ ビエンナーレ(イタリア)にて審在員賞受賞、同年は第1回横浜トリエンナーレ(日本)にも参加。2002年ヒュー ゴ ・ボス賞受賞。その後も2012年第13回ドクメンタ(ドイツ)、2014年第10回光州ビエンナーレ(韓国)、2017年第5回ミュンスター彫刻プロジェクト(ドイツ)など数々の大規模国際展覧会に参加。
2013年にポンピドゥ ・ センター(フランス)を皮切りに国際的に巡回した回顧展や、2015年のメトロポリタン美術館(アメリカ合衆国)のルーフガーデン ・コミッション、2021年からの「Variants」(キステフォス美術館、ノルウェー)など世界各地の著名美術館での個展多数。
2019年の第2回岡山芸術交流では芸術監督を務めた。
現在、今後の動向が最も注目される美術家のひとり。