神さまはどこ?
酒井咲帆・前田景写真展

Date
2014年4月26日 - 2014年9月07日
category

神さまはどこ? 酒井咲帆・前田景写真展」と題して、平成22年から太宰府天満宮および宝満宮竈門神社の境内の自然、四季の移ろい、神事(お祭り)、人を撮り続けている二人の写真家 酒井咲帆・前田景の展覧会を開催しました。

本展で初めてのコラボレーションを果たした酒井と前田は、およそ4年の間に、同時もしくは、別々に太宰府へ足を運びながら、同じ被写体に向き合うこともあれば、まったく違うものに取り組むこともありました。酒井にとって、写真は、「何か」を得るための手段であり、今回は神さまに仕える神職との対話を通して、神さまの存在についての応えを見出そうとしました。一方前田は、東京から通っては身を委ねる神社という静謐な空間や時間が、写真との関係性に作用したと振り返ります。

ここで、二人が継続的に撮りためた神社の日常の風景と対峙することは、さながら、私たちが知っているようで、知らない、目に見えない大切な存在「神さま」の居場所を探す行為のようです。二人の眼差しの向こうにあるものを追うことで、同じことの繰り返しのように見える神社の営みが一転、あなただけの特別な場所への入り口となるかも知れません。