未来につなぐ宝物展ー太宰府博覧会150年
- Date
- 2025年10月19日 - 2026年2月01日
- category
- 太宰府天満宮アートプログラム工芸書歴史

太宰府天満宮には1100年以上の歴史の中で守り伝えられてきた宝物が数多く伝わっています。御祭神菅原道真公のゆかりの品から、現代作家の作品まで、一万点を超える収蔵品の分野は多岐にわたります。当宮では、近代に入り全国的にも早い時期に開催された明治6年の太宰府博覧会や、明治35年の御神忌一千年大祭において、多くの宝物を一般公開しており、現代では「太宰府天満宮アートプログラム」を実施し、未来へ受け継ぐ作品の制作・発表・収蔵に取り組んでいます。
本展では、史料に記録が残る天神さまの「御宝物」をはじめ、国立博物館誘致運動のきっかけとなった太宰府博覧会で出品された品々を紹介し、当宮の宝物公開の歴史を辿ります。
九州国立博物館開館20周年の節目にあたり、古来アジアの玄関口として文化の交流拠点となり、文化芸術の神様・天神さまの聖地である太宰府の地で、先人たちが未来へ託した宝物の意義を再確認する機会となれば幸いです。
※写真:毛抜形太刀(伝菅原道真公御佩刀)平安時代 刀剣撮像:中村慧、五言絶句双幅(伝菅原道真公筆)
展覧会名:未来につなぐ宝物展―太宰府博覧会150年
会期:令和7年10月19日(日)~令和8年2月1日(日)
※会期中、一部展示替有
休館日:月曜日(10月20日、11月3日、24日、1月5日、12日は開館)
会場:宝物殿第二展示室
観覧料:大人500(400)円、高大200(100)円、小中100(50)円※()内は30名以上の団体料金、障害者手帳提示により付添者1名まで半額料金
お問い合わせ:太宰府天満宮文化研究所
福岡県太宰府市宰府4-7-1
電話092-922-8225(代表9時~16時)、FAX 092-920-5556
【構成】
1、太宰府天満宮のご宝物とは?
近世の記録から天満宮の“御宝物”として捉えられていた御祭神菅原道真公の御真筆や御佩刀の展示、あわせて、参詣時に宝物を観覧した人物の記録を紹介します。
2、太宰府博覧会の開催と幻の「鎮西博物館」
境内で開催された太宰府博覧会で陳列された品々と、開館が叶わなかった鎮西博物館の構想について紹介します。また、明治35年(1902)一千年大祭にあわせて建設された、文書館での宝物公開について紹介します。
3、未来への取り組み
九州国立博物館開館の翌年、平成18年(2006)に始まった「太宰府天満宮アートプログラム」で制作された太宰府にまつわる作品を紹介します。
【主な出展資料】
・五言絶句双幅(伝菅原道真公筆)
・普門品(伝菅原道真公筆) 平安時代
・紺紙金泥法華経(伝菅原道真公筆)平安時代
・毛抜形太刀(伝菅原道真公御佩刀)平安時代
・今般就御尋差出書一帳控 明和2年(1766)
・御文庫書籍寄進帳 延宝4年(1676)
・法華経八軸図 仙厓筆、江戸時代
・太宰府博覧会票告 明治6年(1873)
・渡唐天神蔵 伝聖一国師筆 室町時代(15世紀)
・墨梅図 劉世樹筆 明時代
・天神縁起絵巻(元和本) 徳勝院法印禅昌詞書、元和5年(1619)
・雲龍香炉 明時代
・都府楼丸瓦
・太刀 平正良 天明7年(1787)
・刀 仁王直清 文久3年(1863)
・アジア代表日本 記録写真
ほか
※予定は変更になることがあります
【太宰府博覧会150年関連展示】
●太宰府市文化ふれあい館
特集展示「太宰府博覧会150年~博覧会から博物館へ」
開催中~11月3日(月・祝)
https://dazaifu-bunka.or.jp/exhibition/detail/979
●九州国立博物館
九州国立博物館開館20周年記念「太宰府博覧会と鎮西博物館―明治時代の博物館構想―」
10月21日(月)~11月30日(日)
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_schedule.html
以上