鹿児島睦の造形展
- Date
- 2017年1月28日 - 2017年3月12日
- Artist
- 鹿児島睦 MAKOTO KAGOSHIMA
- category
- デザイン工芸
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鹿児島睦は、植物や動物をモチーフに独自の世界観で図案を施した器やオブジェで知られ、福岡を拠点に国内はもとより、L.A.、台湾、ロンドンでも個展を開くなど海外でも活躍するアーティスト。その作品世界の魅力は、オリジナリティのある絵柄を圧倒的な構成力で描く図案と独自の技法から生まれる造形にあります。近年は器やオブジェの世界をとびだし、ジャンルを超えたブランドとのコラボレーションや、さまざまな素材やアイテムへの図案の提供、壁画などの空間での表現にも活躍の場を広げています。
太宰府天満宮宝物殿での「鹿児島睦の造形展」は、鹿児島睦の陶製の造形作品をメインに据えながら、開放的な展示空間に鹿児島ならではのインタープリテーションによる「曲水の宴」を出現させます。この「曲水の宴」は、宝物殿横の文書館梅園の曲水に沿って参宴者が座り、上流から流れる杯が自分の前を通り過ぎる前に和歌を詠み、お酒を頂くという平安時代の宮中の遊びを今に伝える雅な神事です。鹿児島睦の造形表現により、繰り広げられる宝物殿の「曲水の宴」と、境内6千本の馥郁たる梅の香で、太宰府の春を存分にお楽しみいただける展覧会です。
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Courtesy of the artist
鹿児島睦 MAKOTO KAGOSHIMA
福岡生まれ。美術大学卒業後、インテリアショップでのディスプレイやマ ネージメントを経て、現在は福岡市内にある自身のアトリエにて陶器や ファブリック、版画等を中心に制作。日本国内のみならず、L.A.、台北、 ロンドンなどで個展を開催、近年では世界中にファンが広がっている。 陶器にとどまらず、空間への壁画制作や国際的なアートプロジェクトへ の参加など活動の幅は多岐に渡る。