太宰府天満宮の御祭神 菅原道真公(天神さま)は、「学問の神様」のほか、「文化・芸術の神様」として、古くから崇められています。天神さまのもとには、いつも時代の最先端の文化・アートが集まり、道真公御真筆、御佩刀、国宝「翰苑」をはじめとする古文書や工芸品などの宝物を核として、1万件を超えるコレクションを形成しています。
太宰府天満宮は、この文化・アートの守り神としての天神さまのお姿を現代に継承し、広く伝えるために、平成18年(2006)から太宰府天満宮アートプログラムを展開し、内外のアーティストによる神社のためのユニークな作品を発表してきました。さらに、アートプログラムと並行して、ジャンルにとらわれない現代の作品を積極的に収集しています。
また、この度、「anonymous collection」より、田島美加《Negative Entropy (Dazaifu Tenmangu, Morning Ritual, Purple, Quad》を当宮にご寄贈賜りました。太宰府を取材して制作された本作は、当宮にとって大変重要な作品です。
本作のお披露目とあわせて、当宮のアートコレクションの中から、河原温、菊畑茂久馬ら国内外の作家によるバラエティに富むペインティング作品を紹介しました。